直子の頭の中:映画ノルウェイの森
村上春樹のこの本を読んだのがちょうど20才くらいで、直子の気持ちが当時は良くわかりませんでした
けれども、今こうやって少しずつ大人になると直子の気持ちが痛いくらいに伝わってきます
直子が泣くと、私も泣いてました

ありがとう っていう台詞も
ねぇ、私の事好き? って台詞も
人間は18と19の間を行ったり来たりするべきよ って台詞も

男の子はワタナベ君を見習うべきです
レビューには、セックスしかしてないとか、大学時代だからとか書かれていますが
ワタナベ君はとてもいい子です
直子が壊れた事に責任を感じ、直子も好きだしみどりにも惚れる
悲しい事は悲しいんだと受け入れ、悲しむ

君も辛かったかもしれないけど
僕は生きて行く事にしたんだ
そのためには、もっと強くならなくちゃいけない

原作ノベルズはワタナベ君の目線から全てが描かれていて、全てが僕という言葉で進行しているのに対して
映画はもちろんワタナベ君の目線で進行してますが、時折みせる全ての登場人物たちの存在感がしっかりとバランスとれていて、そこに登場する全ての人間達の生き様がうまく描かれています
映画は主人公とそれを取り巻く環境をとても、一方通行的な描写をするのが主でストーリーに対して他の登場人物は主人公よりも印象が浅く、そこに存在しているのは主人公のためといういわば引き立てにしか過ぎないけれども
この映画は、人間という命有るものの生きる、時間を過ごす、共有する、だから主人公のための脇役の人生ではなく、みんなが生きるこの時間といった事が伝わってきます
最後の、ぼくはどこにいるんだろうという台詞も質問を投げかける
死以外に終わりなど無く、死んでも僕の死が他人に影響をかけ、全てが終わる訳じゃない
けれども、いつか死ぬんだ

もっと精神病とかそういった類いで括られた恋愛映画で終わってたらどうしようと心配でしたが、見応え有ります

セックスって何だろう
愛って何だろう
生きるって何だろう

心に残る素敵な映画でした

もちろん、音楽も映像も全てが美しくスクリーンで見る価値はあります
セックスのシーンが多く描写も過激ですが、それを恥ずかしいと思ったり
目をそらす様なものでは無いという、価値観がちゃんと反映されています

ただのポルノ映画としか捉えられないのであれば、それはあなたの価値観に問題があるのではと思います
設定は60年とか70年だったと思いますが
年代に関係なく、こうゆう視点を持つ事がとても大事です
2011年になっても、3000年になっても私たち人類がやっている事の根本的なものは
何一つ変わっていないのです

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2011/01/15 04:07 | Comments(0) | TrackBack(0) | 映画

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